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このサイトでは、レクサスのエンジンや搭載モデル、搭載技術についてまとめています。
情報量が多くても、直感的にわかるようなサイト構成を目指しています。
今回は、レクサスCTに搭載されている、ハイブリッド用の直列4気筒1.8Lエンジンである、2ZR-FXE型エンジンについて紹介します。
目次
レクサス2ZR-FXE型エンジンのスペック
まずは、レクサス2ZR-FXE型エンジンのスペックについて見ていきます。
2ZR-FXE
直列4気筒 DOHC 16バルブ VVT-i ミラーサイクル
最高出力:73kW(99PS)/5,200rpm
最大トルク:142Nm(14.5 kgf・m)/4,000rpm
ミラーサイクルとは、アトキンソンサイクルのことです。
最高出力は99馬力しかありませんが、ハイブリッドシステムのモータースペックが最高出力60kW(82PS)、最大トルク207Nm(21.1kgf・m)であり、強力なモーターアシストによりシステム出力は2.0Lエンジン並みの走行性能と、優れた環境性能を両立しています。
レクサス2ZR-FXE型エンジンの搭載技術
レクサス2ZR-FXE型エンジンには、アトキンソンサイクルと、直噴システムが搭載されます。
アトキンソンサイクル
アトキンソンサイクルは、圧縮比より、膨張比を大きくする技術のことで、熱効率をアップさせます。
まずは、普通のガソリンエンジンのサイクルを見てください。
通常のガソリンエンジンでは、吸気が終わると吸気バルブが閉じて圧縮工程に入ります。
つまり、吸気量は排気量と同じで、圧縮比と膨張比も同じになります。
次に、アトキンソンサイクルの場合を見ていきます。
アトキンソンサイクルのサイクルは次の図になります。
アトキンソンサイクルの場合には、圧縮工程になっても、吸気バルブが開いたままになります。
したがって、圧縮工程でピストンが上昇する過程で、吸気バルブからエンジン内の空気が逆流して流出します。
ピストン上昇中に吸気バルブが閉じ、実際の排気量よりも少ない吸気量で圧縮、燃焼します。
最後に膨張行程では、通常のガソリンエンジンと同じだけ膨張します。
これにより、アトキンソンサイクルの場合には、実際の排気量よりも吸気量は少なくなり、燃費が良くなります。
また、圧縮比よりも膨張比が大きくなることで、熱効率が良くなる効果もあります。
総合的に、エンジンの燃費、熱効率が良くなるエンジンです。
直噴システム
直噴システムは、シリンダー内に直接燃料を噴射することにより、燃料の気化熱を利用してシリンダー内の温度を下げることができます。
これにより、対ノック性能が向上し、高圧縮比のエンジンを設計することが可能になります。
圧縮比を上げることはエンジンの熱効率そのものに影響するので、より高効率、高出力のエンジンが実現できます。
レクサス2ZR-FXE型エンジンの搭載モデル
最後に、レクサス2ZR-FXE型エンジンの搭載モデルを紹介します。
初代レクサスCT200h
初代レクサスCT200hに搭載されています。
レクサスでは最小モデルで、普段使いでの扱いやすさと、レクサスの高級感が融合したクルマです。
F SPORTモデルでは、ハンドリング性能も磨かれており、走行性能と環境性能の調和がとれたクルマです。
また、レクサスでは2ZR-FXE型エンジン搭載モデルは、レクサスCT200hのみの搭載となりますが、もともとはプリウスのエンジンであり、プリウスで磨かれた技術がレクサスのクオリティで誕生したのがCT200hなので、技術的な信頼性でも高いパワートレインとなっています。