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このサイトでは、レクサスのエンジンや搭載モデル、搭載技術についてまとめています。
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ここでは、レクサスが新たにフラッグシプクーペのLC500hに、そしてフラッグシップセダンのLS500hに搭載した、マルチステージハイブリッドシステムについて、従来のTHS-Ⅱとの違いを紹介します!
目次
THS-Ⅱは2段のリダクションギア
従来型のレクサスのハイブリッドシステムには、THS-Ⅱが採用されていました。
THS-Ⅱの構造は次の動画のようになっています。
このハイブリッドシステムは、エンジンを電気式無段変速機を通して動力伝達を行う一方で、モーター側にも、2速のリダクションギア(減速機)が搭載されていました。
ギアによって回転を遅くするとトルク、すなわち回転力が増大されるため、リダクションギアを装備することによって、小さなトルクのモーターであっても、大きなトルクを生み出すことができます。
また、2段変速によりハイギアとローギアを切り替えることで、広い車速でモーターを活用することができるシステムです。
このハイブリッドシステムは、トヨタ プリウスをはじめとする多くのレクサス。トヨタ車に採用されていました。
マルチステージハイブリッドは無段変速+4AT
マルチステージハイブリッドでは、モ-タ-専用のリダクションギアは廃止されました。
エンジンとモ-タ-の間に回転数を変化させるものはなく、逆に電気式無段変速機の前に4ATが搭載されています。
マルチステージハイブリッドの特徴は、リダクションギアがエンジンとモーターで共有される点です。
THS-Ⅱとの違いを、下の図で示します。
マルチステージハイブリッドのメリット
マルチステージハイブリッドでは、リダクションギアが4ATになっているために、モーターをより広い回転域で効率よく動作させることができるようになっています。
また、電気式無段変速機との組み合わせで、10ATを実現しており、4ATの1速、2速、3速と電気式無段変速機の3速分で計9速、4ATの4速と電気式無段変速機の1速が組み合わされ、合計で10速になります。
この10速制御によって、走りの楽しさを犠牲にすることなく、ハイブリッド車のメリットを最大限に生かすことができます。
また、1速のギア比が4.701とローギア化することで、圧倒的な瞬発力を実現しています。
それと同時に、低速域でもエンジン回転数を上昇させることができ、システムの持つポテンシャルを最大限に生かして加速することも可能です。
また、10速ATで変速しますが、高速道路巡航時などは、4ATの4速と電気式無段変速機のハイビアを利用して全体として無段階変速を行い、徹底的にエンジン回転数を下げることで低燃費と静粛性を実現しています。
マルチステージハイブリッドのまとめ
マルチステージハイブリッドは、従来のTHS-Ⅱと違い、モーター専用のリダクションギアが廃止されました。
逆に、エンジンとモーターで共有する4ATが新たに追加され、広い車速でモーターの動力を有効に使うことができるようになりました。
さらに、1速をローギア化することで、低速域でもエンジンを高回転まで回すことができるため、フル加速時には圧倒的な瞬発力を味わうこともできます。
以上が、レクサスのマルチステージハイブリッドシステムのまとめになります。